震災から2週間

まず、多くの方からいただいた励ましに心からお礼を申し上げます。 今回のの地震で当院の図書室は天井・床・壁が損傷しドアも開かず、室内にいた私は崩れた壁の隙間からようやく引っ張り出してもらいました。かすり傷一つなかったこと、自宅がほとんど無傷だ…

"音声+テキスト"の医学情報

薬剤師さんから「(音声+テキスト)で提供されている医学情報はないか」という問い合わせがあったので、いくつかリストアップしてみたのですが、まだ他にも色々ありそうです。ご存知の情報源があったら教えていただけると嬉しいです。 NIH - NIH Radio http:…

青柳文庫

仙台に住んで40年以上になる。今頃になって「青柳文庫」のことを知った。ちょっと、いやかなり恥ずかしい。最初の公共図書館といわれる青柳文庫は、青柳文蔵が蔵書2万冊、金千両(これは救荒用の籾倉にも使われた)を仙台藩に寄贈して作られたものだが、身分…

参考文献に注目

参考文献に注目 いま、岩田健太郎先生の編集した「感染症999の謎」を読んでいる。20人ほどの著者が分担執筆した999の謎がQ&A形式になっている。中身もとてもおもしろいのだけれど、感心したのは参考文献の書き方。文献がJournal Articleの場合、すべてPMIDが…

走れ!収集ロボット

昨日、書店さんが国立国会図書館月報を届けてくれました。今回の注目記事は「走れ!収集ロボット インターネット資料収集のしくみ」*1です。国立国会図書館のWeb Archive Project(WARP)について詳細に解説されています。 ウェブサイトは重要な情報源ですが、…

できれば晴れた日に 自らの癌と闘った医師とそれを支えた主治医たちの思い

できれば晴れた日に―自らの癌と闘った医師とそれを支えた主治医たちの思い (へるす出版新書)作者: 板橋繁出版社/メーカー: へるす出版発売日: 2009/05メディア: 新書購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (5件) を見る1年ほど前だろうか、ある日出…

MeSH-2011

先月、MeSH-2011が公開されました。http://www.nlm.nih.gov/mesh/introduction.html 今回も多くの新しいdescriptorが採用されていますが、気になったのが"Epidemics"と"Pandemics"。この二つはこれまではEntry Termで"Outbreak"にマッピングされていましたが…

Phase3試験の結果、学術雑誌に

医薬品の承認申請前に行われる第三相臨床試験*1の結果が、査読のある学術雑誌に投稿されることになりました。「臨床試験結果の学術誌発表に関する共同指針」"Joint Position on the Publication of Clinical Trial Results in the Scientific Literature"を…

Drug Information Portal に新機能が追加されました。

Drug Information Portal はNational Library of Medicine(USA)が提供する医薬情報サイトです。患者向け情報から、学術論文、構造式等々、NLMの17の情報源を同時に検索できる、薬剤師さんにはとても有用なサイトです。Drug Information Portal に…

MeSHになった日本語・日本名

医学のあゆみ.233巻4号の特集は「“高安病”発見から1世紀−研究と診療のあゆみ」でした。 高安病はMeSHでもTakayasu Arteritis。他にもに日本人名や日本語でMeSHになったものがいくつかあります。Hashimoto Disease、Moyamoya Disease、Orientia tsutsugamushi…

矢祭町「もったいない図書館」

「もったいない図書館」を見学してきました。図書室に勤めていることを話すと、職員の方が館内を親切に案内してくださいました。寄贈図書だけで図書館を作るということには、図書館関係者からは賛否両論があったかと思いますが、450000冊の蔵書をそろえた図…

ClinicalTrials.gov Online Training

ClinicalTrials.govの Online Trainingが公開されました。 ClinicalTrials.gov はNIHが提供する、172カ国、87,906件の臨床試験を登録・公開しているレジストリーです。日本のTrialは1443件登録されています。 このOnline Trainingは、Basic SearchからRSSフ…

NII&CiNiiのTwitter

NIIとCiNiiがTwitterを始めました。あっという間にフォローが500件を超えて(NII)、話題になっているようです。それぞれのつぶやきの傾向が違っていて結構面白い。もちろん有益な情報が発信されていて、興味深いものになっています。海外では公的機関での活…

『図解PubMedの使い方』改訂第4版が届きました。

『図解PubMedの使い方』改訂第4版が届きました。PubMedが新デザインに移行してからわずか数ヶ月、著者の皆様お疲れ様でした。そして、ありがとうございます。年度末で移動・退職する研修医への記念品に間に合いました。これからじっくり読んで4月からの新人…

『図解PubMedの使い方』改訂第4版

『図解PubMedの使い方』改訂第4版が、3月に紀伊国屋より出版されるそうです。本日、監修にあたった奥出さんからお知らせをいただきました。3版までの著者のお2人は監修者へ廻り、若い方が著者になっているそうです。昨年はPubMedのリニューアルもあり、時間…

Amazon検索の変化

Amazonで、「なか見!検索」内の言葉も検索対象になったらしい。http://twitter.com/maruzenpub なるほど、 というわけで"名郷直樹"でAmazon内を検索してみると、名郷先生の著書以外にもいろいろ出てきました。一部を転載するとこんな感じに。 http://www.am…

PubMedの変更 Advanced Search, Limits, and Homepage Revised

PubMedに若干の変更がありました。HomepageにLimitとClipboadが追加されました。Advanced Searchにも変更がありますので、下記でご確認ください。Advanced Search, Limits, and Homepage Revised http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/jf10/jf10_pm_advanc…

国際比較にみる日本の政策課題

国立国会図書館の立法調査資料「国際比較にみる日本の政策課題 総合調査報告書」が公開されています。6.4MB、100ページを超えるもので、あらゆる分野にわたって、OECDなどのデータを基にまとめられています。なかなか興味深い内容です。 http://www.ndl.go.j…

国立国会図書館データベースフォーラム 配布資料

国立国会図書館データベースフォーラム 配布資料が公開されています。当日の発表も画像が提供されています。職員むけの教育資料として活用できそうです。 そういえば、以前、国立国会図書館の紹介ビデオがあったけれど、いまDVDか何かで作ってはいないん…

世界で最も美しい図書館20

NIH Library(NLMではありません。念のため)のTwitterでこんなページを紹介していました。本当に、ため息が出るほど美しい! http://oddee.com/item_96527.aspx

Twitterを始めました。

これまでイメージがつかめず敬遠していたのですが、利用者の方の話を聞いて始めてみました。なんとなく面白さが理解できたような気がします。MedlinePlusやBMJ、メイヨークリニック、国立国会図書館関西館のカレントアウェアネスポータルの担当者の方など、T…

2009年を振り返る

もうじき2009年が終わります。ブログを始めて1年2ヶ月、はじめは読んだ本の感想でも・・と思っていましたが、情報ファイルのようになりました。今年はTeamLITERISの皆様にブログヘッドラインを拾っていただけるようになり、おかげでアクセス数も増えました。…

NLM Training Manual:PubMed

PubMedの新しいマニュアルが公開されていました。*110月にPubMedのデザイン変更があったのでいつもより早い公開です。昨日、今年最後の仕事はこのマニュアルのプリントアウト、150ページでした。冬休みの宿題のつもりですが・・・ *1:http://www.nlm.nih.gov…

引用文献はWebで・・

最近話題になった本、「医療戦略の本質」のレビューが「日経メディカル」に載っていました。*13名の方が書評を寄せていますが、その中で二木立氏が索引・引用文献の割愛を指摘しています。実は目次ページの最後に引用文献サイトが表示されているのですが、…

医学と芸術展:命と愛の未来を探る〜ダ・ビンチ、応挙、デミアン・ハースト

「医学と芸術展:命と愛の未来を探る〜ダ・ビンチ、応挙、デミアン・ハースト」 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階:2009年11月28日-2010年2月28日)*1出入りの書店さんが展覧会の図録を持ってきてくれました。主催は森美術館、読売新聞東京本社、そしてあ…

Google の検索ツールに翻訳機能

Google の検索ツールに翻訳機能がつきました。*1検索結果表示画面で“検索ツールを表示”をクリック、さらにツールから“翻訳して検索”を選びます。翻訳は編集可能、言語は追加削除が可能です。翻訳して検索した結果は日本語訳(選択した自分の言語)で表示され…

日本老年医学会雑誌のアーカイブ

「日本老年医学会雑誌」の2002年までのアーカイブが完了しました。Journal@rchiveにて、Vol.1からオンラインで読むことができます*1。2003年以降はJ-Stageに収載されていますが*2、2004,2005年分は現在未収載です。当院は病床の2/3が回復期リハビリテーショ…

Understanding Medical Wordsに音声

5月17日の記事でご紹介したMedlinePlusの医学用語学習ツールUnderstanding Medical Wordsが音声付で利用できるようになりました。 Understanding Medical Wordsはこちら http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/medicalwords.html

The Quality Information Check List

当院の図書室は職員のみを対象としています。日常的には患者向け情報提供はしていませんが、職員を通じて、患者からの質問に答えるための資料をそろえることはあります。また、患者向けの講演に必要な資料を探すお手伝いもしています。医療職であればインタ…

第6回情報プロフェッショナルシンポジウム参加記

14・15日の情報プロフェッショナルシンポジウムを聞きに行きました。少し間が空きましたが、印象に残ったお話について。15日のトーク&トーク(パネルディスカッション)での鳥取県立図書館小林隆志氏から、県立図書館の利用者向け医療情報提供と県立病院患者…